令和2年5月25日、新型コロナウイルスの感染症対策の基本的対処方針が変更され、全都道府県について緊急事態宣言が解除されましたが、引き続き5月31日までは県域を越える往来の自粛を、6月18日までは5都道県(北海道・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)との間の移動に慎重な対応が求められています。
登山をはじめ、自然の中での適度な運動は、健康の維持増進のためには有効と考えられます。
一方で、登山を計画される皆様には、新型コロナウイルスの感染拡大の防止の観点から、以下の点に留意してくださるようお願いします。
1.5都道県にお住まいの登山者の皆様へ
6月18日まで、登山目的をはじめとして本県への不要不急の来県をできるだけ避けてくださるようお願いいたします。
登山者が無症状の感染者である場合、本県の山中、そして本県の山までの移動経路において、他者に感染機会を与えるリスクがあります。
2.県有避難小屋の利用について
県有避難小屋は現在、管理人は常駐しておりません。
国、県では感染拡大を予防するため、「日常生活を営む上での基本的生活様式」として「まめな手洗い・手指消毒」「3密の回避(密集、密接、密閉)」等をお願いしていますが、避難小屋においては、個室環境も用意できず、小屋内の消毒など感染対策が施されておりません。
県内、県外問わず、6月中(※)は、県有避難小屋の利用を控えてくださるようお願いします。
〇県有避難小屋:日暮沢、狐穴、竜門山、天狗角力取山、弥兵衛平、西吾妻、北股岳、
大朝日岳山頂、鳥原山、念仏ヶ原
※感染拡大の状況等により前後する場合があります。
3.「登山のマナー」について
「山」に入ることは、リスクを伴います。仮に遭難し、自力で下山できない場合、救助が必要となります。かけがえのない「命」を助けるため、地元の救助隊の皆さんは同様にリスクを背負い救助活動にあたります。
あなたが「無症状の感染者」だったら、救助隊もその家族の方々にも感染のリスクが及ぶことになります。
~ 今一度、考えてみてください。あなたが「無症状の感染者」だったら。
~ 想像してみてください。宿泊者数の調整ができない、避難小屋での密閉・密集・密接状態を。
~ 水場が近くに無くて手洗いができない場合は?
私たちは今、対処療法しかない、「見えない未知のウイルス」と闘っています。
「新しい生活様式」の実践が難しい避難小屋で、周りに感染させない個々の行動には限界があります。
感染拡大を予防する「立ち振る舞い」も登山のマナーの一つとして考えながら、行動をお願いします。