頭殿山は白鷹町と朝日町の境に位置する山です。白鷹町黒鴨集落から続く道は、600年前に開削された湯殿山への「道智道」と重なっています。大朝日岳への最も古い登山道でもあり、「日本百名山」の著者である深田久弥も、頭殿山の北面を通って大朝日岳に登っています。広々とした山頂からは、北に月山、西に大朝日岳を中心とする朝日連峰の山々を眺めることができます。
- 黒鴨コース◎片道:2時間
- 黒鴨から登山口の林道終点までは砂利で凹凸もある荒れた林道のため、四駆車での通行をお勧めします。登山口までいくつか分岐がありますが、標識に従い進みます。登山口には5~6台の駐車スペースがあります。出発して暫くは明るいカラマツ林を進み、鳥取場の分岐を左へ行くと頭殿山、右へ行くと数分で展望のよい尖山の山頂へ着きますので、時間があれば足を伸ばしてみましょう。鳥取場からはブナ林の中を西へ向かいます。標識のある分岐を左へ進み、急登の尾根道を登りきると山頂です。【アクセス道】未舗装路あり。急峻な悪路。四輪駆動車でも要注意。軽トラックでも厳しい箇所あり。【駐車場】登山口直近に未舗装の駐車スペースあり。3台程度。【トイレ】なし
- 朝日鉱泉コース◎片道:2時間30分
- 朝日鉱泉・ナチュラリストの家から道路沿いに400m程度北に行くと、頭殿山登山口を示す標識と、その奥に駐車可能な広場があります。歩き始めは、杉林の中を進みます。荒廃した林道等が入り組んでいますが、平成30年秋に地元団体により刈払い等のコース整備が行われておりますので、マーキングを参考に進んでください。杉林を抜けるとブナ林になり、斜面をトラバースしていく形で小さな沢渡りが連続します。道幅が狭いので踏み外しには注意してください。稜線まで登ると道幅が広くなります。その先に展望の開ける広場があり、目指す頭殿山頂や白鷹・長井の街並みを見渡すことができます。巨木や奇木が点在するブナ林を越え、最後の斜面を登ると山頂です。