羽州街道の道中でも難所として知られていた猿羽根峠は、かつて尾花沢から新庄へ至るための主要な峠として、たくさんの人々が行き交いました。松尾芭蕉、斎藤茂吉、イザベラ・バード、清河八郎なども猿羽根峠を越え、多くの言葉を残しています。
一帯は猿羽根山自然公園として整備されており、四季折々の花が訪れる人の目を楽しませてくれます。「やまがた景観物語おすすめビューポイント53」に選ばれるほどの素晴らしい眺望に加え、山頂まで車で行くことができる手軽さも魅力です。
- 猿羽根山登山ルート◎片道:1時間20分
- 出発地は駐車場を備えた舟形駅です。途中にある大平山(たいへいざん)からは、舟形市街や小国川が一望できます。さらに終点近く、農林漁業体験実習館裏の広場からは眼下に最上川、そして天気の良い日には葉山や月山、鳥海山まで見渡せる絶景が広がります。猿羽根山地蔵尊では、「股のぞき石」からさかさまの景色を体験するのも一興です。このコースは、東北自然歩道「縁結びのみち」にも登録されています。