火打岳は神室山地南西部に位置し、最上町と新庄市の境をなしています。
冬季に季節風をまともに受けとめるため積雪が多く、森林限界の低い尾根は偏東積雪による見ごたえのある雪庇が連なります。
地質的には広く花崗岩が露出しており、非対称山稜の発達した尾根と、滝やゴルジュが連続する深い谷が特徴です。なかでも、小又山から槍立に続く尾根から望む火打岳東面は、大横川に一気に落ち込む際立った光景です。
- 火打新道コース◎片道:3時間30分
- 比較的新しいコースで、開拓者にちなんで「富喜(とみき)新道」とも呼ばれます。新庄市の土内集落を過ぎ、土内川にかかる吊り橋が登山口です。登山口には駐車場もあります。吊り橋を渡り、急な尾根を登ると鉄索場跡地に出ます。尾根をたどって西火打岳を経由して、山頂へ到着します。土内川増水時でも利用できるため、年々利用者が増加しているコースです。【アクセス道】未舗装路あり。凹凸はあるが普通車でも支障なく走行可能。【駐車場】登山口直近に未舗装の駐車スペースあり。8台程度。【トイレ】なし
- 新倉見(しんくらみ)コース ◎片道:4時間25分
- 最上町新倉見から火打岳へ登るルートです。新倉見の駐車場からすぐの鳥居が登山口です。登山口付近の小屋先には水場もあります。大アカマツを過ぎると樹林帯に入り、登り坂になります。一直線に伸びる急登を登りきると、槍ケ先です。主稜線を北上し、中先、大尺山を経由し、火打岳山頂に到着します。【アクセス道】舗装路【駐車場】登山口から南東に約130mほどに未舗装の駐車スペースあり。8台程度。【トイレ】登山口直近に仮設トイレあり。