城山は、かつては長谷堂城という山城でした。石田三成(西軍)に与した上杉景勝の重臣直江兼続と徳川家康(東軍)に与した最上義光が激戦を繰り広げた出羽の関ヶ原と呼ばれる長谷堂合戦(1600年)では、10倍以上の軍勢を持つ上杉軍の侵攻に持ちこたえ、世に堅城として名を馳せました。山の随所には堀や曲輪といった防御施設が残っています。
山頂は石碑や東屋のある広場になっており、直江兼続が本陣を置いた菅沢山のほか、山形城跡(霞城公園)など山形市内を一望することができます。また、地元有志による植栽活動や自生植物の保護活動が行われ、身近な里山として親しまれています。
- おすすめ周遊コース ◎片道:20分
- 長谷堂城跡公園北側、国道348号線近くの八幡崎口からスタートします。道路をはさんだ向かい側にある広場には、駐車場とトイレがあります。八幡神社を過ぎ、土塁を登って公園内を周遊するコースで、それぞれの分起点には標識が設置されていますので、道迷いの心配はありません。堀や土塁など城跡の見所には説明パネルが設置され、遺構の役割や山城の構造を学ぶことが出来ます。急な斜面には階段を設けているので、子供からお年寄りまで気軽に散策を楽しむことができます。また、点在する神社やお堂の付近にはシダレザクラの古木やアズマシャクナゲの大株があり、西側斜面にはヒガンバナの自生地が広がるなど四季折々の花々を楽しむことができます。【アクセス道】舗装路【駐車場】登山口直近に舗装された駐車場あり。30台程度。【トイレ】駐車場内に水洗式トイレあり。