御堂森は、ピラミダルな堂々とした山容を持つ山です。山野草「イワウチワ」が群生しており、春になると斜面に美しい花が咲き誇ります。山頂からは鳥海山、神室連峰、翁山、船形山、葉山、月山と県内の名だたる山々を一望することができます。
御堂森は隣接する甑岳を中心とする山岳信仰の中で、奥の院として重要な位置を占めています。大化四年(648)、道照和尚が甑岳に仏教の霊山を開き、甑岳の頂上に観世音菩薩が安置されるとともに、奥の院である御堂森には、弥勒菩薩(みろくぼさつ)が安置されています。
- 御堂森登山コース ◎片道:3時間
- 地元の有志が開いた新しい登山道です。尾花沢市細野地区の林道を標識に従い車で進んだところに、登山口と駐車スペースがあります。登山口までの林道は悪路のため、四輪駆動車をお勧めします。登り始めから防火線入口まで急登が続きます。そこから防火線沿いの稜線を進み、御堂森山頂が眺められる山頂展望台、イワウチワ群生地、ブナコブ平を過ぎると、天気がよければ遙か北方に鳥海山を望める鳥海山見晴台があります。この辺りからブナの大木の間を進み、長い急斜面を登り切ると山頂です。