江戸時代より民衆の信仰対象とされてきた山で、秋田県太平山にある三吉神社から分霊を受けています。また、上山市が推進するクアオルトウォーキングのコースにも設定されており、地元のみならず県内外から多くの人が訪れます。
山頂奥にある三吉神社の裏が絶景スポットとなっており、山形盆地の遠望、眼下には上山市街地の鳥瞰、対峙する西山の美しい山並みが眺望できる景勝地です。また、三吉山だけに自生する稀産種のシンエイザクラが見られるほか、登山口の熊野神社周辺にはニッコウキスゲをはじめとし、様々な植物が咲く花の山でもあります。
- 三吉山登山コース ◎片道:1時間
- 国道13号から金生地区へと入り、看板や標識に従い曲がりくねった道路を進むと、上山ゴルフガーデンを越えた先に、バイオトイレが併設されている駐車場(20台)があるので、車を停め、鳥居をくぐると登山スタートです。
参道入口から不動尊周辺までは、アカマツやサクラ類の高木からなる林の中を進みます。不動尊手前の交差点を左に上がると、四阿がある見晴らし台があるので一休み。見晴らし台からはチップが敷き詰められた九十九折の歩道を登り上げると登山道に合流します。水場を越えた先には、急斜面に岩石が累々と堆積した岩海(がんかい)が広がります。岩海からは上山市街地が一望でき、周辺にはウリハダカエデなどの高木が茂り、秋には色鮮やかな紅葉が見られます。最後の登りを経て山頂に至ります。山頂には三吉神社、鐘楼や広場が整備されており、休憩に最適です。
紹介したコース以外にも、幾つかのトレッキングコースや、山頂からは更に(上山)葉山への縦走も可能ですので、何度も楽しめる山です。【アクセス道】舗装路【駐車場】登山口直近に舗装された駐車場あり。20台程度。【トイレ】駐車場内及びゴルフ場入口付近にあり。