湯殿山は、月山、羽黒山とともに出羽三山として、古来より信仰の対象となってきました。
その中腹にある渓流のほとりには湯殿山神社が鎮座しています。「語るなかれ、聞くなかれ」と言われ神秘のヴェ-ルに包まれた御神体は、ぜひ自分の目で確かめてください。自然崇拝の原形を今にとどめており、現在も大勢の参拝者が訪れます。この神秘について松尾芭蕉は、「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな 」と詠んでいます。御神体の近くまでは車で行けるようになっており、湯殿山から月山・羽黒山へ向かう登山者も増えています。
※ 湯殿山山頂までの登山道はありませんので、残雪時以外は登ることが出来ません。
- 県立自然博物園口コース◎片道:3時間
- 上りは県立自然博物園から石跳川沿いの緩やかな登山道を進み、施薬避難小屋のある装束場から山頂へ向かうコースになっています。下りは山頂から南東尾根を進み、県立自然博物園へ戻るコースです。
※残雪時以外は湯殿山山頂までの登山道がなく、登ることができません。雪山に不慣れな方はガイドと同行することをお勧めします。 - 湯殿山大鳥居口コース◎片道:2時間30分
- 上りは湯殿山大鳥居から徒歩または参拝バスで湯殿山神社まで行き、仙人沢沿いを進むと鉄梯子が連続する月光坂に着きます。月光坂をしばらく進むと施薬避難小屋のある装束場に着き、そこから山頂へ向かうコースになっています。下りは上りと同じ道を戻ります。
※残雪時以外は湯殿山山頂までの登山道がなく、登ることができません。雪山に不慣れな方はガイドと同行することをお勧めします。