あつみ温泉の北東に位置する温海岳は、古くから信仰の山として登拝され、この歴史を語る石碑や祠、修行僧が修行した洞穴などが残っています。山頂には熊野神社本殿が鎮座し、眺望が素晴らしく東側に月山、朝日連峰、飯豊連峰、鳥海山が望め、西側は日本海の大海原が広がり、天気が良ければ粟島、佐渡島を見渡すことができます。
昭和36年には昭和天皇が温海岳を「雨けむる みどりの山は しづかにて 庭の山かと 思いけるかも」とお詠みになられました。
- 温海岳登山コース◎片道:2時間30分
- 上りは東北自然遊歩道「鮭と佐渡の見える道」として指定されているトレッキングコースで一ノ滝・二ノ滝・三ノ滝を進み、一旦車道(小菅野代分岐)に出て「ブナの森遊歩道」を進み、山頂へ向かうコースになっています。下りは一本杉を越え、旧拝殿跡を進み、平清水登山口に向かうコースです。ただし、山頂から一本杉の付近は足場が悪く、急な坂になっているため注意が必要です。【アクセス道】舗装路【駐車場】登山口から900mほどに温海温泉林業センター駐車場がある。30台程度。【トイレ】山頂付近に汲取り式トイレあり。登山口周辺の朝市広場や公園、熊野神社などのトイレを借りるとよい。