摩耶連峰の北縁に位置する熊野長峰には、山頂近くの標高380m~90m付近に大小8ヶ所の湿原が点在し、熊野長峰湿原群として市指定天然記念物に指定されています。
総面積2.5haの湿原群の中には、高山性植物のマンネンスギやミズバショウなど多くの低標高湿地性植物が混在しています。昆虫類では日本で最も小さいと言われているハッチョウトンボをはじめ、ギフチョウ、エゾミドリシジミ等のチョウ類も寒暖両種が生息しているなど学術的価値の高い湿原です。
- 大谷貯水池コース◎片道:1時間30分~2時間30分 レベル:初級
- 東北自然遊歩道「湿原をめぐるみち」として指定されているトレッキングコースで、大谷貯水池付近駐車場から池沿いの緩やかな登山道を通り、杉の植林地を抜けて東に進み、分岐で山頂方向へ登るコースになっています。山頂からは竜頭ヶ池、龍尾ヶ池方面へ進み、そこから戻るコースになっています。天気が良ければ山頂から鳥海山、庄内平野を見渡すことができ、また、湿地群を鑑賞して楽しめるコースとなっています。【アクセス道】未舗装路あり。凹凸はあるが普通車でも支障なく走行可能。【駐車場】登山口直近に未舗装の駐車スペースあり。15台程度。【トイレ】なし