朝日連峰の一角をなす天狗角力取山は、天狗が相撲を取ったという伝説が残る山です。今も20メートル程のほぼ円形で、土俵の跡のように見える裸地がみられます。障子ヶ岳とともに朝日連峰の主稜線を結ぶ場所に位置し、近くにある天狗小屋も水場も便利なことから、多くの登山客がこの山を訪れます。
- 南俣沢コース◎片道:4時間20分
- 西川町大井沢から林道を進んだ先の、南俣沢出合の駐車場がスタート地点です。大井沢川本流の橋手前を左に折れ、南俣沢の橋を渡りカラマツ、ブナ、ヒメコマツといった植生の変化を楽しみながら進みます。竜ヶ岳付近の水場で水分補給ができますが、時期によっては出ていない場合があるので注意が必要です。水場から石畳の道を通り、雨量観測所を過ぎると、障子ヶ岳と天狗角力取山への分岐点の粟畑です。ここからは、朝日連峰の主稜線が一望でき、一番手前に目的の天狗角力取山を確認できます。分岐を左折し、さらに灌木道を直進すると20分程進むと山頂です。