高ツムジ山と十分一山は山頂まで道路が切られており、数少なく「登らず」に到達できるやまがた百名山です。
十分一山という名前の由来は、江戸時代頃から十分一山周辺の山々では鉱物が採掘されており、鉱山に出入りする者から十分一役を取ることに由来すると伝わっています。
大正12年、酒井矢惣氏が町長の時、十分一山付近の山麓地帯を3年間無料で貸し付け、ぶどう園の開墾を推奨したことで、ぶどう栽培が飛躍的に伸び、現在の白竜湖周辺の景観が作られました。また、山麓の新田堤は泥炭地の湿性植物の宝庫としても有名です。
- 一般コース◎片道:-
- 国道13号から南陽スカイパークの看板を目印に、東への分岐を入り、道なりに進みます。十分一山までは舗装路が、十分一山から高ツムジ山までは砂利の道が敷かれています。
どちらも十分な駐車スペースが用意されおり、山頂からは絶景を楽しむことができます。十分一山は眼下に白竜湖を、その奥には置賜盆地を広く見渡せます。一方、高ツムジ山の山頂は360度の展望が開かれており、蔵王・吾妻・飯豊・朝日の各連峰、さらには月山も一度に楽しめる絶景地です。特に秋の早朝、麓を雲海が覆ったときの山頂からの幻想的な風景は息を飲む美しさです。
また、両山の山頂付近は南陽スカイパークとして整備され、パラグライダーやハングライダーのフライトエリアとなっており、フライトを見学するだけでも楽しめます。