斜平山は、北から御成山、羽山、愛宕山、笹野山、栃窪山の山々が連なる山塊で、米沢市近郊に位置し、古くから広く市民に親まれてきた里山です。ピークは、最も標高が高い笹野山の山頂です。
市民登山として親しまれている「愛宕山民衆登山」や冬の「カンカン渡り」など様々な行事が開催されるほか、御成山公園やトレッキング等でも多くの方に利用されています。また、植生が多彩であり、約500種類にも及ぶ植物が自生する山でもあります。
- 東北自然歩道コース◎片道:約4時間
- 東北自然道「斜平の自然と笹野一刀彫を訪ねるみち」として指定されている、米沢のグリーンベルトを歩むトレッキングコースです。植物の宝庫で、春秋冬におすすめのコースです。笹野観音付近が始点となっており、山頂までは林道を歩きます。車も通れますが、狭く曲がりくねった道なので注意してください。山頂からは尾根歩きをしながら愛宕山、羽山を経由して舘山地区へと下ります。途中の尾根道や愛宕山頂からは米沢市街地を一望できます。
- 東山峰の道コース◎片道:約4時間
- 斜平山東山峰の道と呼ばれる千二百年前から続く信仰の道です。遠山町内の愛宕・羽山両神社を起点として北周りで愛宕神社に向かい、コース1を逆走する形で南下します。斜平山頂から暫く歩くと、笹野地区へ下る道との分岐がありますので、そこを右折し更に南下していくとゴールの市民の森及び西向沼に到着します。市民の森には縄文時代後期集落跡等があり、西向沼は季節ごとに違った鮮やかな景色を魅せてくれます。
- 鷹山公雨乞之碑見学コース◎片道:約1時間30分
- 江戸時代、連日の干天が続いた際に、当時の上杉藩主であった上杉鷹山公が自ら愛宕山に登り、雨乞い祈願に参詣した故事を辿るコースです。登山道の起点と愛宕山頂まではコース2と同じ道のりを進みます。山頂の愛宕山神社敷地内に鷹山公の故事を伝える碑がありますので、それを見学した後は山頂からの眺めを満喫してください。