やまがた百名山の中には、自然豊かな山中に深く分け入る必要がある山もあり、時間的にも体力的にも、そして悪天候等のアクシデントが発生した際にも、日帰りでは登頂から下山までが難しい山もあります。安全に登山を楽しむためには、無理をして日帰り登山を敢行するよりも、山中泊を取り入れることが望ましいコースもあります。また、夕陽や星空、日の出、夜の語らいなど、日帰り登山では味わえない、山中泊ならではの醍醐味も。
山中泊の手段の一つとして「山小屋」の利用が挙げられますが、その形態は山小屋によって様々。
ここでは、安全に楽しく登山を楽しむために、やまがた百名山周辺の山小屋について紹介します。
山小屋の種類
山小屋は、大きく分けて「営業小屋」と「避難小屋」に大別されます。
【営業小屋】… 管理人が常駐して営業している山小屋。素泊まりだけでなく、寝具や食事の提供を受けられる小屋も。
【避難小屋】… 緊急時の避難を主目的とした山小屋。夏場の混雑期に管理人が常駐する場合も。基本的に寝具や水、食事のサービスはなく、登山者が持参する。雨風をしのぐためのような簡易的なシェルター状のものから、数十人以上が寝泊まりできる複数階建のものまで様々。積雪時の出入り口が確保されるなど、冬季も利用可能な場合が多い。
山形県内の避難小屋では個室環境が用意できず、避難小屋での滞在は「密閉」「密集」「密接」の3つの密の発生が予想されます。
当分の間、避難小屋については緊急時以外の利用を控えてください。
やまがたの山小屋エリアマップ
お探しのエリアをクリックすると、そのエリアの山小屋情報を表示します。
鳥海山 神室山・御所山 蔵王連峰 吾妻連峰 飯豊連峰 朝日連峰 出羽三山 摩耶山
山小屋の基本的なルール・マナー
他の利用者と良好なコミュニケーションを
 小屋についたらまず、他の利用者と挨拶を交わしましょう。登山道の状況など、情報交換はその後の山行に非常に重要です。万が一遭難した場合の重要な手掛かりにもなります。
 夏休みや連休等の混雑時には、設計収容人数を大きく超える登山者が利用する場合があります。混雑時には限られたスペースを多くの人が利用することになりますので、自分の装備品を広げてスペースを占有しないよう、譲り合いの精神を持ち、楽しい山行の思い出を残しましょう。
早着早出
 山中でのリスクをなるべく減らすには、早着・早出が原則。日没前には小屋に到着し、早朝には出立できるような山行計画を立てましょう。
 それに伴い、小屋内での就寝時間・起床時間もおのずと早まります。睡眠時間の確保は安全な登山の基本。食事や歓談は他の利用者の迷惑にならないよう注意しましょう。良好なコミュニケーションは大切ですが、遅くまでの酒盛りは厳禁。また、他の利用者が就寝中にガサゴソと大きな音を立てないよう、次の日の装備品の準備は早めに。
清潔の維持
 同泊者や次の人が気持ちよく使えるよう、小屋内の清潔を維持し、ゴミは全て持ち帰りましょう。水場は登山者にとって最も大事なもののひとつですので、残飯などで汚さないように注意しましょう。
 トイレは小屋によっていろいろな形態がありますので、注意事項をよく読んでから使用しましょう。水溶性のトイレットペーパーの利用が基本ですが、山岳地の小屋への荷上げには多大な労力と費用が掛かりますので、自分で利用する分は自分で持参しましょう。
火気の使用
 調理や暖を採るための火気の利用については、それぞれの小屋の注意書き等に従いましょう。火の不始末には特に注意。また、気密性が高い小屋では酸欠や一酸化炭素中毒につながる場合もあるので、換気にも十分に注意を。
戸締りは確実に
 山小屋を利用した後は、戸締りをしっかりとしましょう。ただでさえ厳しい気象条件下にある山小屋では、戸締りが不十分だと風雨の流入や雪の吹き込みなどが発生してしまい快適な利用ができなくなるうえ、小屋寿命を縮めてしまうことにもつながります。
利用協力金
 避難小屋の中には、利用者から募る利用協力金で維持管理を行っているところがあります。小屋の維持管理には必要ですので、利用者としてぜひご協力を。