山形市の南西に位置するきれいな三角形の山です。山頂から蔵王連峰と山形市の市街地が一望でき、素晴らしい景観から、地元の方はもとより市内外から多くの登山客が訪れます。
慶長出羽合戦(1600年)の際、最上軍と上杉軍が激戦となった古戦場としても有名で、上杉軍の大将、直江兼続が山頂から遥かに山形城を望見したものの、霞がかかって見通せず、十日間も見つづけた逸話から、この山を「とうかみ山」、山形城を「霞ケ城」と称するようになったという説があります。
- 新道コース ◎片道:40分
- 富神山西側の新道口からのコースです。新道口の標高が高いため、山頂までなだらかな傾斜が続きます。道幅は広く整備され、子供連れでも安心して登れます。途中、戦国時代の空堀とも言われている箇所を見ながら登れるコース等への分岐がありますが、3箇所ある分岐点はいずれも山頂につながっています。登山口には10数台の駐車場があります。
公共交通機関:山交バス千歳公園-荻の窪線、新道口バス停利用 - 山王コース ◎片道:40分
- 富神山北側の山王口からのコースです。一気に山頂を目指すコースで勾配が非常に急です。そのため、雨が降った日は滑りやすく、特に下りは注意が必要です。県道沿いからの登山口となるため、駐車スペースがありません。
公共交通機関:山交バス千歳公園-荻の窪線山王バス停利用 - 柏倉コース ◎片道:45分
- 富神山南側の柏倉口からのコースです。松林の中を通り、麓の集落を眼下に望みながら山頂に向かう登山道で、山頂近くは鎖場もあり傾斜が急ですが、南に面しているため明るく気持ちよく登れるコースです。傾斜が急なため、雨の日の下りは注意が必要です。登山口には3~4台程度駐車可能なスペースがあります。