弘法大師が開山したと言われる胎蔵山は、薬師如来を祀り、古来より人々の信仰を集めてきた霊山です。かつては「胎蔵越え」といわれた最上郡との交易ルートがありました。見馴れると、遠く離れた所からも台形のその落ち着きはらった姿を認めることができます。
登山というよりも、気軽に足を向けることのできるトレッキングに最適な山で、登山道・標識が整備されており、快適に歩くことができます。山野草、紅葉、眺望など四季の美しさが楽しめ、地域の子供達の野外学習の場ともなっています。
・山野草は4/20〜5/10、紅葉は10/15〜11/15が見頃です。
・薬師如来御神体は毎年5/3春祭りの1日だけ奥の院で参拝可能です。
- 元田沢コース◎片道:2時間40分
- 元田沢集落の薬師神社から東に向かい、鷺沢川沿いの林道を進みます。東部林道と鷺沢2号線林道との合流点を2ヶ所越え、そのまま直進します。間もなく登山道入口の標識が現れますので、登山口から北東方面に登り始めます。尾根道に出るまでは急ですが、尾根沿いは緩やかな登りです。中里コースと合流すると、じきに鳥居松、ここは展望ポイントなので休憩に最適です。ここからは再び急登、弘法清水を過ぎジグザグに登ると薬師神社中ノ宮、あとは緩やかな尾根道を進むと山頂の奥ノ院に着きます。山頂の展望は余り良くありませんが、近くの赤剥は眺望が開けています。【アクセス道】未舗装路あり。凹凸はあるが普通車でも支障なく走行可能。【駐車場】登山口から75mほどに未舗装の駐車スペースあり。2台程度。【トイレ】なし
- 中里コース◎片道:2時間
- 県道365号線円能寺砂越停車場線から中里集落に入り、砂利道の林道を暫く進みます。林道分岐点に胎蔵山への看板があるところが登山口、十分な駐車スペースはなく路肩に寄せて駐車することになります。急な登りから杉林へと入り10~15分程度で元田沢コースと合流します。以降は元田沢コースを参考にして下さい。