古来より信仰の対象とされた美しい山です。山頂付近に鎮座する荒倉神社は、平安時代中頃、東の羽黒山に対し、「西羽黒」と呼ばれるほどの活況を呈しました。
荒倉神社社殿に係る多くの施設はもとより、イチョウ林や変形ブナなど、自然環境でも見るべきところが多く、このような教育環境を活かして地元の小学校では、毎年6月末に「ふるさと教室」を実施し、4・5年生が山に登って歴史や自然について学ぶ地域学習を行っています。
現在も、地域住民はもとより、多くの人から愛され、守られている山です。
- 由良登山コース◎片道:2時間
- 由良から、荒蔵林道をとおって山頂へ登るコースです。途中、山桜がきれいに咲く場所や、由良に沈む夕日を眺められる場所があります。
小説家の横光利一の代表作「夜の靴」にも登場する「チロルの道」があります。
また、昔海岸から平野側へ馬で海産物を運んだ道の面影も見られます。【アクセス道】舗装路【駐車場】ホテル八乙女駐車場の東側にある未舗装エリアが無料駐車場。30台程度。【トイレ】駐車場の道向いに公衆トイレあり。 - 竹ノ浦口(荒倉神社参道)コース◎片道:45分
- 【アクセス道】未舗装路あり。凹凸はあるが普通車でも支障なく走行可能。【駐車場】路肩に駐車可能。3台程度。【トイレ】なし。竹の浦から県道336号線を南へ約1km先に公園・公衆トイレあり。
- 油戸コース◎片道:1時間
- 荒倉山の北側、油戸から登るコースです。急登箇所も数か所ありますが、距離が短いので1時間程度で山頂まで到達します。急登箇所にはステップや手すりが設置され、登りやすくなっています。由良コースとの周回も楽しめます。【トイレ】海水浴場の公衆トイレあり